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salvage(絵・ひがしもとしろう)

salvage(絵・ひがしもとしろう) (1)



「読むことはさすらうことだ。読書は放浪である」(パスカル・キニャール「さまよえる影たち」p53)



salvage(絵・ひがしもとしろう) (2)



詩を〝考える〟詩人もいれば、詩を〝思う〟詩人もいる。どちらがいいとかわるいとかではない。どちらも詩壇には必要である。さて、じぶんはどっちか。どっちが理想か。



salvage(絵・ひがしもとしろう) (3)



図書館の本を読んでいると、たまにページの下部にくぼみというか、ちょっとした指のあとを見かける。ぼくとおなじだ。ぼくも、ページをめくるまえから、人さし指と親指でそこをつまんでしまう。こうやってひそかに、本のもちかたがおなじひとをおもうのも、読書のたのしみである。



salvage(絵・ひがしもとしろう) (4)



(詩を読めば、必ずひとつは忘れものが見つかる。)



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詩を読むときにもっとも神経をつかうのは、この詩人がどのことばにどの程度〝深くかかわっているか〟だ。おなじことばでも、詩人によって思い入れの度合いはちがうし、詩の主題や前後の文脈によってもおおきくニュアンスが異なる。詩人には詩人のことばがあり、ことばには詩人のたましい(言霊)が宿っている。



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本から視線をあげた瞬間、この心臓が蝶の群れとなり、口から泡立ちこぼれるのを、ぼくはひとごとのように見守る。



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(非人称的な性格をもった「存在」に〝現在〟というできごとを与えたものが「存在者」であるのだとすれば、非人称的な性格をもった「書物」に〝読む〟という行為を投じたものはなんだろう。ときどき、本を片手に、じぶんの存在や立場、境涯を問うてみる。)



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