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孤独を深めるひとびと(絵・ひがしもとしろう)

孤独を深めるひとびと(1)(絵・ひがしもとしろう)

人っ子一人いない
荒れはてた村

草はまるで
某某(ぼうぼう)

放っておくと暴暴(ぼうぼう)

やがて忘忘(ぼうぼう)となって
冬を迎えるのか

人っ子一人いない
荒れはてた村



孤独を深めるひとびと(2)(絵・ひがしもとしろう)

シーソーのうえで
ふらふらしていると
あらら ふいに
おっこちてしまって

みずたまりのそこで
ぶくぶく ぶくぶくしずんで
くるくる くるくるまわって
あらら いつのまにか
ひれなんかできていて

よぞらをみあげると
おつきさま きらきら
シーソー ゆらゆら
まるでいっせんねん
まえのようで

なんだって
こんなとおいところまで
きてしまったのか



孤独を深めるひとびと(3)(絵・ひがしもとしろう)

目がさめると、正午だった。

開け放った窓辺で風は舞踏をおぼえ、
カーテンの影までもせわしなく、
机のうえの書物をもてあそぶ。

裏庭にいる小鳥たちは、
まるで帰るあてのないもののように、
わたしの視線をついばんでは
かわいいさえずりを
送ってくれる。

ビスケットをつまみながら、
でたらめにギターをかき鳴らせば、

かなしみはいっそう
深くなる。




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