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八月

「きみのかわりはいくらでもいる」と、
きょうも新聞の運勢欄は手きびしい。
アパートの鉄階段で、さびたねじが
どうにでもしてくれというので、
そのまま、ほうっておくことにする。
横断歩道のまえでおばあさんを背負うと、
そのうちこのまちでも
テロがおこるはずだとおどされる。
なにもかもシュレッダーにかけてしまいたい。
つばめの巣を「螺髪」と呼べば
急に過去のひな鳥がさわぎだす、
そんな海辺の無人駅。
つめたい鍵盤。ありふれた微笑。
海のなかにいくつもの波があるように、
波のなかにももうひとつの海があるのだろうか?
この波打ち際の波を描くために、
まっしろい絵の具を買おうと思った。


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