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窓――連詩あるいはメタ・クエスチョン――


Jeppe Zeeberg - Svein Rikard


「窓Ⅰ」
窓は窓であることが本当に悲劇であった。

「窓Ⅱ」
窓はすなわち万葉集でありファウストであり萩原朔太郎である。

「窓Ⅲ」
すなわち窓は騙る主体である。

「窓Ⅳ」
時折、窓が悲しそうに櫂を吐く。

「窓Ⅴ」
窓が窓辺でつまずく。

「窓Ⅵ」
窓にはかたちのないものが信じられない。

「窓Ⅶ」
ゆっくりと重い足取りで歩き出す。

「窓Ⅷ」
やがて空に身を投げる。

「窓Ⅸ」
過去と別れるように。

「窓Ⅹ」
老いた声。


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