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Love Letter


Coldplay - Hymn For The Weekend (Official Video)





鳥たちは、いともたやすく
         いとしいもの同士のように

   交叉しあい、もつれあう

 *

いくらもつれても風がほどいてくれるとでも思っているのだろうか
はなれがたい遠さをさえずりながら

 *

湖面にちいさなさざなみをたてる風は
どこかなつかしいふるさとのことばをふくんでいる

枝先にはまだ、とだえてしまったまなざしの
そのさびしさがとどまっている

 *

(その鳥は
ことばではない
ことばでさえずっている
のだとすれば、

そのさえずりのなかで
生きられるのだろうか)

 *

鳥はみずからを語らない
たださえずり、ただはばたくことが
あまりにも潔癖すぎるから
それだけでもう
完結しているのだ

 *

さえずりも、はばたきも、
まあたらしいしずけさのなかで
一点のひびきとなって消えていく

はばたきのなかではばたき
さえずりのなかでさえずるのは
なんてうつくしい所作だろう
……わたしにはとうていまねできない

 *

秋や冬になれば

      枯れ葉がこの世界に

          色とりどりの付箋をつける

ぼくにはどうしても

     (なによりも)

それが重要なことのように

       思えてならない

 *

(やがてその鳥も
   どうしようもない苛烈さをともなって
             はばたくのだろうか?)

(風のなかの
鳥たちのあかるいはばたきが
ぼくたちの精神の梢をふるわせる
早くここに来てとまってほしいと――)

 *

(しかし、そこにはたしかにあの鳥がいたのだと
どうしてぼくたちにいえるのだろう?)







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