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わたしと亀と清志郎(16)

わたしと亀と清志郎(16)
(絵・ひがしもとしろう)



 某月某日
 その日の午後、清志郎は、いつまでもいつまでも、文句ひとついわず、もうまるでほんものの亀のように万年筆のキャップで遊んだ。
――神さまはあなたになにをしたの?
 たぶんきっと亀であることに当惑しているのだろう、とおもうときがある。そういうときわたしは清志郎にいう。もっと亀々しくしなきゃだめじゃない、と。むろんそれで清志郎の態度がおちつくわけではない。
――……なにもかもよそごとになってしまえばいいのに。




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