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鳥をさがして

鳥をさがして
(絵・ひがしもとしろう)



鳥、というものを
もしことばのまなざしで語るのだとすれば
私はひとりの詩人といえるだろうか

しかし、鳥、というものを
私が〝この私〟なりの感覚でとらえるのだとすれば
それはいつどこでふれた鳥を指すのだろう

物心のつくころにあるいはもっと前に
胸に軽い痛みのようなものを覚えながらも
空の彼方に手紙を書くつもりだったのが
ふいに、まわりの大人たちから
鳥、というものを教わってしまったばかりに
今や私はひとりの詩人でしかない

(空を見上げることは
鳥を呼ぶこと
鳥と出合うことだった)

もし最初の印象と出合い直すことができれば
私は〝この私〟なりの感覚で
とらえ直すことができるだろうか

しかし、私がずっと出合いたがっている鳥はもう
私のなかにしかいない、私はその鳥にふれられない




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