FC2ブログ

記事一覧

万能の構図となるために

万能の構図となるために(1)


(真夏の絶望のように……)
「ぼく」は物語の中で帰り道を見失った
右へも左へも動けぬまま
夜更かし組のたまごのように重心を影の底に隠し持ち
……あたらしいいのちのめざめ……などとつぶやいている
この姿こそが最大の演出だと言われようと
眼前に映し出された「不定形人」の原石はひるがえらない
あるいは十三篇の物語の中の
十三人の「コンクリート打ち兵衛」!
(創造を拒む/あなたの邪魔)
ふいに 意識的経験と
無意識的経験が正面衝突して
「ぼく」におびただしい眩暈の味をもたらす
自然な感性が不自然な感性のみを残し
「作者」を人工的世界の樹海へいざなう


万能の構図となるために(2)


 存在の脆弱な誓い
 冬至あるいは夏至する魚
 忘れられた未知なる鉄骨の風
 蛹の鉛筆で幼い日に描いた赤い観覧車
 「星型者」の帰ってこなかった彼岸の歌


万能の構図となるために(3)


何年も過ぎて「読者」たちが獰猛に
歴史に追随するように押し寄せる
すなわち この五本の指を引用する前に
いくつかの架空の角度と
そこからあぶり出される架空の地理が必要なのだ


万能の構図となるために(4)


(……やがて万能の構図となるために)


万能の構図となるために(5)




スポンサーサイト



コメント

コメントの投稿

非公開コメント