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日原正彦さん詩集『瞬間の王』(ふたば工房刊/二〇一七年九月一日)を読む

 詩が、もっともそのたたずまいのつつましさゆえにあふれ出さねばならないものがあるとすれば、それはひかり。ひかりだとおもう。 いい詩集の条件はひかりにふれる瞬間があるかどうかだ。 ひかり。それはまず詩人が発するなにか。 そしてそれは――。   *「すぎてゆくものは みな/素顔になってからすぎてゆく/空に小さなうそをついていた すみれの花も/萎むときは 正直にうなだれる/たんぽぽだって やがては/微小な...

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