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記事一覧

たとえば、地球のこととか、ひとのこととか

O "Fly On" - Coldplay 地球が水を一滴もこぼさないように、ひともまた、ひたすらたえなければならないのか。しかし、いったいなににたえろというのか。なにに、というよりは、なぜ?――その「なぜ」にたいしてもうまい言い訳が浮かばない。もしかしたらなにもないと決めつけていたところになにかがあるのかもしれないし、書きものやおしゃべりをやめたとたんにはっと気がつくこともあるのかもしれない。地球が水を一滴もこぼさな...

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鏡台に切手はいらない

Om Natten (In the Night)正面から見ても映らない鏡台があると、たましいは予想以上にすり切れ、身体の重さにねじ伏せられてしまう。すでに世界の広さを知らないように、雨降りの遠さ近さが鏡面の習慣性を未分化の身ぶり手ぶりに変える、という事実を誤解していく。それとも、そのような誤解の要素こそ、わたしじしんの価値基準や判断基準を形成するものだろうか? 教会のてまえで探しものをさがしていると、ひとびとは笑顔でたく...

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七月

Coldplay - What Ifじぶんがあることを知るために風に身をゆだねるたびに気づかされるのはもうひとつの〝わたし〟の存在だそれは〝だれか〟かもしれないし〝あなた〟と呼べるものかもしれない(……だからこそ、ひとはひとを呼ぶのだろうか?)「愛とはお互い見つめあうことではなく共に同じ方向を見つめることである」(サン=テグジュペリ「人間の土地」)「愛」という字には、「ふり向き見る」という意味があるらしいおたがいが見...

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詩は、

Yosuke Yamashita 山下洋輔 / Greensleeves (live)詩は、ことばをはばたかせるものだと、そうおもっていたが、もしかしたらことばのむこうからやってくることもあるかもしれない。其処此処に、見えない蝶のようなものがいて、ふいにぼくの耳にとまる。それを、その瞬間を、いけどりにするのだ。大事なのは、やはり受けとることではないか。どう受けとるかは、どう生きるかに、直接、関わってくるようにおもう。目をこらし、耳をそ...

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六月

Erik Satie - Gnossienne, 5. (サティの音楽には見えない蝶が無数に飛び交っていてときどき僕の耳にも止まってくれる)   *いつか遠足文庫で会った少年が夢にでてきた。そういえばどこかふしぎな魅力をもった少年だった。表情としぐさがナイーブで、ことばづかいもまた、しずくのしたたり落ちる寸前でもちこたえているかのようだった。夢でもぼくは彼を段ボールの橇に乗せ、ひもを引っ張りながらのろのろと園内を歩きまわった...

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