FC2ブログ

記事一覧

前奏曲(絵・ひがしもとしろう)

落ち葉の底に埋もれたさざなみその旋律を聴き分けるために明け方の眠りはあるのかひとびとの足音にまぎれて週末の予定を書き換えるすべがない人の流れに沿って嘘でも一つついてみようかさようなら誰かに会うということは誰かを知ることはできないいつでも汽車に乗り遅れるのだと甘噛みさえも遠い凪の静けさに、身をゆだねる海の見えないことに安堵して窓辺はまだ知らない夜明けをかくまっている...

続きを読む

読書日和な人々(絵・ひがしもとしろう)

中村中 - 友達の詩この机のその窓のどこかにあることばの居場所息をとめ海をのぞむように本の向こうをのぞく嘘つきになるのはどっちだどの詩も、詩それ自体がそのたたずまいにおいて〝声と声で結ばれるもの〟を予見している。子どものころの、おおきな翼をもつ夢が、いまや幻想に変わってわたしのまなざしをつまずかせるのか。芯の見えない空を泳いでいた。一匹の魚が跳ねたかと思えば、またページの間隙に引き戻される。きのうの...

続きを読む

現在地(絵・ひがしもとしろう)

窓を開けると昨日の方角から風が吹いてきて部屋の日暦をめくる明日の日付や明後日の日付が一瞬顔をのぞかせるもののけっして目があうことはない(もしかしたらまどろみのなかで出会う日付のほうがわたしの期待に応えてくれるのかもしれない)路地を転がる空き缶と石垣に置き忘れられた杖ではいったいどちらが遠い忘れものだろうか昨日の記憶と今日の記憶ではいったいどちらが近しいといえるのだろうか...

続きを読む

(ほろほろこぼれるばかりの)(絵・ひがしもとしろう)

ほろほろこぼれるばかりの遠くからの思いがいつまでも消えないのはゆたかなことだとそう言い聞かせながらもこのゆたかさを生かせずにいる真夜中に遠足に出かけたい...

続きを読む

東本史郎/漆原正雄「異色の二人展」

今日から5日間、鳥取市南隈のコミュニティプラザ百花堂で『東本史郎/漆原正雄「異色の二人展」』を開催します。絵という〝はばたき〟と、詩という〝さえずり〟がまじわったとき、はたしてなにが生まれるのか。そんな、ささやかなこころみです。入場無料です。『Blue Memories』という小さな無料冊子も置いております。よろしくお願いいたします。◇東本史郎/漆原正雄「異色の二人展」2019年1月25日(金)ー1月30日(水)百花堂鳥...

続きを読む